<   2004年 09月 ( 20 )   > この月の画像一覧

穏やかな夜

天王寺。
相も変わらず、若者が溢れかえっている街。

女子高生たちは道端に座って退屈そうに
道行く人をただボーっと見送っている。
いくつものピアスがぶら下がる耳の男は
機械的に、ほぼ芸術的にティッシュを配っている。

今日は‘パッチム’について教授する1時間半。
パッチムという概念に初めて触れる生徒。
わかりやすく、段階を経て、納得の行く理論をもって
生徒の脳細胞にパッチムを浸透させていく。

近頃、韓国語を人に教えるようになって
ハングルの魅力を今まで以上に感じるようになった。
なんて美しい言語なんだろう。
なんて奥深く味のある言語なんだろう。

午後7時半。
恋人に電話をかける。
「今終わったよ。」
「お疲れさん」と彼。
駅へと続く大きな陸橋を渡りながら
黒のジャケットを羽織る。
ふと、冷たい風が吹く方を見ると
おもちゃみたいな通天閣が見えた。

そして私はまた、環状線に乗る。
内回りも外回りも気にせずに。
物語の終わりが来ないことを祈って
小説のページをめくる儚さ。

お家に着くと
恋人から素敵な文章が贈られていた。
ネット上で見る恋人の文章。

ネット上を飛び交う互いの気持ち。
どんな贈り物よりも温かい
心のこもった文章。

私にはあなたがいて
あなたには私がいる
この単純な方式に対する
ありがたさ、尊さ。

何度も何度も
同じ文章を読みながら終わっていく
この深く、穏やかな夜に
感謝の祈りを捧げる。

いつの間にか、9月が、終わった。
b0052320_19164238.jpg
[PR]
by yousil_kiki | 2004-09-30 19:42

辛いものはお好き?

久々に食べ物のお話をしましょうか。

私、この日記で散々麺が好きだとか
甘いものが大好きだとか言ってきました。
でも私、韓国料理、大好きです。
辛いもの全然OKです。
余裕です。

脂っこくないし、野菜たっぷり。
にんにくもたくさん使われてて
体にもすごくいい。
おまけに真っ赤な唐辛子で脂肪燃焼。
完璧だと思います。
よくダイエットにもいいとか言いますけど。
まんざらでもないと思います。

韓国人は辛いものを食べるからお肌が綺麗。
なんてことをよく耳にしますが。
これもまた、間違った意見ではないと思います。

野菜の摂取量は世界一だとか。
そりゃ美容に良くない訳がない。

キムチ、いいですね。
ごはんが進みます。
オイギムチ(きゅうりのキムチ)も
カットゥギ(大根さんのキムチ)も
最高に美味しい。

ウチではオモニがキムチを漬けます。
何種類もの隠し味を入れて試行錯誤して味見して
とにかく手間ひまかけて漬けられたキムチは
まさしく絶品です。

ただ単に辛いだけじゃない。
甘さとまろやかさを伴ったコク。

和食のように繊細とは言えませんがとにかく奥が深いんです。
今夜はチゲ鍋を頂きました。
たくさんの具が入った辛い辛いスープ。
よく辛いものが大好きだと言うと意外だと言われます。
どういう意味かは知りませんが私はとにかく
辛いものはまったく大丈夫だし、むしろ好んで食べる方です。
豚キムチだって大好きだし、青唐辛子をお味噌につけて
バリバリ食べるのも好きです。
大学生の頃、食堂ではキムチ食べ放題だったし
キムチチャーハンだって良く作って食べてました。

日本で生まれ育っても、血は祖国の味を求めます。
不思議ですね。
きっと私にはキムチを漬ける事はできないでしょうが
ずっと食べ続けるでしょう、ずーっと。

今日はちょっと辛いお話してみました。
またの機会に美味しいお話しますね。
では。
b0052320_19174940.jpg
[PR]
by yousil_kiki | 2004-09-29 22:17 | 家ご飯

秋夕(チュソッ)

今日は秋夕の日。
日本では旧盆に当たるこの日を
ハングルで「チュソッ」と言う。
韓国では日本で言うお正月に当たる日である。
ソウルに住む人は、皆一斉に故郷へ帰り、
先祖のチェサ(法事)をするのだ。

正確に言うと、‘チェサルル チネダ’と表現する。

ということでウチでは早朝からチェサの準備。
朝、5時過ぎに起こされる。
オモニは鯛や鰊を焼き、私はナムルを和える。

ハラボジ・ハルモニ、美味しく食べてくれるかな。

毎週水曜日は京都へ講師をしに行く日であるが
今週は生徒さんの都合で火曜日に変更。
私は、京都へ向かう準備をしている。
恋人は朝からゴルフコンペに出掛けた。

今日も、先週に続き、お気に入りのあと図書館へ向かう。
平安神宮の鳥居の修理も済んだらしく
平然とした表情でデーンとそこにある。

2時間弱、お勉強に没頭した後、
地下鉄に乗って、四条へと急ぐ。
今日は授業内容が多く、かなり
難易度の高い内容なので、ちょっと不安。

授業が始まると、私のテンションは一気に急上昇。
生徒さんに難しいと思う隙も与えない程。
どうにかその日の目標を達成でき、一安心。
授業終了後、出された温かいユジャチャ(柚子茶)を飲む。
あ~、美味しい

さて、帰りますか。
今日はきっとゴルフで疲れて会えないだろうな~
と、思っていた彼氏からさっき
今日絶対会うというメール。
そりゃ私だって絶対会いたいですよ。
当然ですよ。
せっかく京都にいるんですもの。
あなたが会いたいと言っているのに
会わない理由なんてこの世に存在しませんもの。

雨が降ってきた。
恋人を待つ、北大路駅。
しとしと、しとしと。
シャッターを下ろす音、タクシーのクラクション、
学生同士の会話、誰かの着信音。
普段、気にも止めない些細な音たちが
雨の降る、北大路駅にとどまり
不思議な程、特別な音となって
私を静かな気分にさせる。

白地にブルーのストライプが入った
小奇麗なシャツに、紺色のパンツを
お召しになった、彼。
ゴルフコンペで賞金と景品をゲットし
喜びの表情を隠せない様子
良かったね、今度は私にゴルフ教えてね。

今夜はパスタを食べようか。
彼の提案に麺好きの私が反対するはずがない。
窓際に座り、向かい合ってお話をしていると
窓ガラスをコツコツと叩く人が。

アニマル。

数日前にあったばかりのアニちゃん。
当たり前のようにここにいる私を見て
笑っている、そして嬉しそうである。

美味しいパスタを食べた後、
神戸へと続く長い道を走った。
雨の降る高速道路は心なしか厳しい。
彼と一緒なら怖いものなんてないけど。

付き合った当初に私がプレゼントした
ピアノ曲集を聴きながら彼の手を握る。
運転している彼の横顔は
今では見慣れた一つの絵。

お別れの時間が来ても
私がぐずって帰りたがらなかったのは
今日が、秋夕だからだと思います。
きっとそうです。
[PR]
by yousil_kiki | 2004-09-28 22:18

彼のおうちで 

日曜日。
彼との待ち合わせ場所まで、クムちゃんに連れてってもらう。
お休みというのにお仕事へと向かう彼女は、
声楽部の指導をしている。
いってらっしゃ~い、頑張ってね

彼とよく待ち合わせをするこのお店で
温かいカフェラテと、モーニングセットを注文し
数日前に買ったばかりの小説を読みながら彼を待つ。
村上春樹の新書、「アフターダーク」のハードカバーである。

日曜の朝・カフェラテ・小説・待ち合わせ。
シアワセノカタチ。
b0052320_19222238.jpg









彼が登場する。
眠そうな顔で微笑みながら。
とんでもなく量の多いモーニングセットを
ぺロッとたいらげる。
ねぇ、ちゃんと噛んでる?

今日は彼のおうちにお邪魔する。
おうちに行くと、近くに住むオンニとその子供たちが
来ていて、久々のお目見え。
二人ともしばらく見ないうちに大きくなったね。
二人に混じって、何故か彼もデカレンジャーに釘付けである。

ちびっ子と遊んだり、オンニとお話したり
私は芸術作品を完成させる作業に没頭したり。
のんびり、ゆっくり時間が流れる。
雨が降りそうな重い空。

夕方結婚式にいってらっしゃったアボニムとオモニムが
帰って来られ、お庭でみんな揃って焼肉パーティー。
オンニの旦那様もお仕事を終えて、合流。
好きな人の家族に囲まれて、お肉を焼きながら笑う。
ほんの数ヶ月前までは考えられない光景である。
優しいご両親、幸せそうなオンニ家族、私と彼。
ほのぼのしたこの空気の中に私自身がいる不思議。

オンニ家族が帰った後、アボニムオモニム、
そして私と彼の4人で珈琲を飲んだ。
海外旅行に行った時の写真を見せていただいたり
仲の良いお二人は私にいろんなお話をしてくださる。
昔話、これからのこと、辛かったこと、それから
今とっても幸せだということ。

焼肉を食べながらも、珈琲を飲みながらも
アボニムがしきりにお話しする
「本当の幸せ」について、
私も心から共感できます。

今日一日、どこにも行ってないけど
いろんなところに行って、たくさんいいものを見て
たくさんいいお話を聞いたような気がする。

頂いたたくさんの手土産を抱えながら
帰り道、そんなことを思った。
[PR]
by yousil_kiki | 2004-09-26 23:20

文学部なひと時

文学部の友人たちと過ごす京都での一日。
お馴染みの関西組みプラス、関東人のヨンミも交えての食事会。

私は大好きなクムリョンちゃんと一足早く
出町柳で待ち合わせてお茶しながらお喋り。
アイスココアをすすりながら、懸命に話していると
突然クムちゃんが、驚きの表情を見せた。
彼女の視線を辿って行くと、その先には恋人が…
偶然と言い張りながら、さりげなく私たちの近い席に腰掛ける。
さっきここにいる事をメールで告げたから
偶然じゃないことくらいわかってるけど
こうして思いがけなく会えるのってこんなにも嬉しい

彼とバイバイした後、私たちは
みんなとの待ち合わせ場所へと向かった。

久々に会っても、久しぶりだと一切感じさせない
この独特な身内感覚は、4年間寝食を共にした仲間ならでわの感覚。
私たちは畳のお部屋でコース料理を味わった。
美味しいお酒に美味しいお料理、大好きな友人たち。
食べる・飲む・笑う。
シアワセノカタチ。

お腹も心も満腹になった私たちは
またね~と笑顔で手を振った。
いつもは恋人と青い気持ちで向かう京都駅。
今日は友人とスヒャンを送り届けるために向かってる。
悪くない。

今日は、アニマルと一緒にクムちゃんのオウチにお泊り。
私たちは3人で卒業アルバムを見たり、秘密話をしたり
笑ったり、思い出話をしたりした。

仰向けになって、天井を見ながら
一緒にいるこの時間を堪能する。
それはもちろん、川の字で。
朝大の頃は当たり前だったこういうことが
今ではとっても大切で貴重な瞬間。
みんなそれぞれその事を知っているから
眠くなるのがもったいない。
ね。

京都。
私の大切な人たちが住む街。
私は恋人といるときも、この人たちといるときも
自分が心から安らいでいることを、最近よく実感する。

日が明けたらみんな別々だけど、
また、こうして天井をボーっと見つめながら
おしゃべりしようね。
嫌な事も悲しい事も全部忘れて。
b0052320_19531114.jpg
[PR]
by yousil_kiki | 2004-09-25 19:52 | パン・おやつ

誰も知らない 

久々に大好きなスヒャンと二人っきりデートをした。
阪急三ノ宮駅隣のハーゲンダッツでオレンジのシャツを着て
ひと際目立ってる人発見。
相変わらず巨大なペルシャ猫みたいだ。

私たちは、山手にあるカフェでランチをとった。
今日は幸いメニューにシーフードドリアがなかった為
彼女は普通にパスタを注文していた。
だから私は心おいて何を食べようかじっくり考えることができた。

香水変えたんだね。
私にはわかるわよ。
普段メンズ物の香水を身につけている事が多い彼女。
今日つけていた香水がシャネルの‘チャンス’だということを
私は決して見逃さないわよ。

今日、私たちは映画を見る。
彼女と私の映画趣味はとても類似している。
だから今日私がこれが見たいと言った作品に
もちろん彼女も賛同した。

ハーバーランド内にある、映画館は
私好みの作品が結構上映される、シネカノン。
このシネカノンで私たちは「誰も知らない」を鑑賞した。

柳楽優弥。
平成2年生まれの小さな主人公である。
彼は史上最年少でカンヌ国際映画祭で主演男優賞を受賞した。
と、いろんなメディヤが騒いでいた。
その意味を漸く、今日知ることとなる。

映画を見て、私はしばらく黙っていた。
141分に渡る長いストーリーであるが、もちろん時間なんて
まったく気にならず、むしろ映画という概念を忘れていた。
スクリーンに映し出された子供たちは、見ている大人たちを
自然な表情で言葉で圧倒させる。

子供たちは子供たちとして愛を知り
生きるということを知る。
子供という強さと美しさ、大人と言う弱さと醜さ。

私は子供に戻る事はできない。
だから、子供のような心で愛を知り
生きることを、知りたい。
大人として、強く美しく。

誰も知らない
141分の痛く美しいお話。

秋分の日にふさわしい今日だ。
私の大切な映画、と今言いたい。
b0052320_19542624.jpg
[PR]
by yousil_kiki | 2004-09-23 19:53 | 感受性

素敵な水曜日

水曜日は京都の日。
今日は6時からの授業に先立って
岡崎にある府立図書館に寄り道。

いつものように阪急電車河原町行きの特急に乗る。
終点河原町で降りた後、平安神宮行きのバス停でバスを待つ。



待てど待てど
尚我乗るバス鬼現れず
じっと手を見る

状態。

四条という街はどうしてこんなに混むのかしら。
20分遅れで到着したバスに乗り込み目的地に着くまで
少し眠った。

美術館のすぐ隣にあるその図書館は、
ちょうど良い大きさ、ちょうど良い静けさ、
ちょうど良い明るさに、ちょうど良いシンプルさ。
そして、古い街並みに違和感を感じさせない程の近代感。

この岡崎という場所はとても良い。
古くてモダンな京都市美術館があり、京都国立近代美術館もある。
おまけに平安神宮もある。
とても良い。

今日は朝から細い雨が降っている。
「しとしと」この表現がぴったりな、雨。
傘を差してこの街を歩いてると、
音が聞こえてこない。
まるで時間が止まっているみたいな錯覚に陥る。
振り返ると、異様な程に真っ赤な鳥居だけが、
静かに、ゆっくりと呼吸をしているようだ。
岡崎の南を流れる琵琶湖疎水。
今年の4月、ここで彼と満開の桜を見た事を思い出す。
夕焼けの空に浮かび上がる塔が、The 京都。

図書館で調べ物をした後、地下鉄に乗って
学院へと向かった。
1時間半の授業は時間にしては短くとも、
そこに注ぐエネルギーは結構、大きいとみた。
授業が終わると共に、どっと肩の力が抜ける。

でも私、実はすごくずるいんです。
水曜は京都の日だから、どうせなら、ね。
便乗デートとでも言いましょうか。

北大路で待ち合わせをして、彼がぷっぷーと車に乗って現れる。
夕飯は‘はせがわ’で洋食にしましょうか
「会う」ごときで、何がそんなに嬉しいの。
何をそんなにトロケてるの。
自分にぴしゃりと問いかけてみるが、そんなことも忘れて
胸はすっかり温まってます

水曜日は嫌いじゃない。
むしろ好きな方だ。
日曜日までの1週間を頑張って過ごす為の
燃料補給の日。

嗚呼、なんて素敵な水曜日。
b0052320_195714.jpg
[PR]
by yousil_kiki | 2004-09-22 19:54

旅、とは。

名古屋二日目。
11時にチェックアウトし、今度は明るい名古屋の街へ繰り出した。
何故か私のお腹だけグーグー鳴っている。
朝ごはん食べに行こうって私だけはしゃいでいる。

朝ごはんは大切
でしょ?
朝ごはんだってヘタな喫茶店では食べたくないよね。
だから私たちは、名古屋の人からよく聞く
「コメダ」に行ってみた。

あいにく11時を少し回っていたので、
モーニングには間に合わなかった。
念のために「モーニングもう終わりましたよね?」って聞いてみたけど
顔色一つ変えず「終わりました」と、おばちゃん。
仕方なしに普通のメニューで我慢。
でも普通に美味しかった
珈琲も
(彼はカツサンドたいらげて死んでた笑)

満腹丸の私たちは、名古屋castleへと向かった。
キャッスル、お城、ね。
私たちにとっては大阪城以来のお城である。
あはは。
しゃちほこさん、きんきらきんだね。
ここでも写真たくさん撮って、お土産も買って満足満足。

二日間の名古屋旅行もこれにて終了。
さて~、我が関西に帰りますか。

京都までの帰り道は私が運転し、彼は助手席で伸びている。
行きしは遠く感じたこの距離も、帰りはさほど遠く感じない。
いきなり滋賀県が現れていきなり京都市に入っちゃってる。

夕飯までの時間は、ワーゲンで車を試乗させてもらった。
京都の街をぐるぐる、ぐるぐる。
車のことはよくわからないけど、これいい感じ。
ポロ。

車好きの彼は店員さんと難しいお話をしている。
私は
車を見ながらあれこれ話をしているそんな彼を見ている。

最近、めっきり陽が短くなった。
7時前でも、もう真っ暗である。
この連休は、どこも蒸し暑く秋の気配をまったく感じさせなかったけど
こうして早い夜が訪れると、あぁもう夏じゃないんだな、
と、思わせられる。

旅は日常から離れて、特別な空間を創造してくれる。
嬉しかったり切なかったり。
楽しかったり怖かったり。
そして、旅する悦びを思い知らされ、
決定的に次なる欲求へとつなげてしまう。

私たちは別れ際、手をつないでみどりの窓口へと向かった。
来月の九州旅行へのチケットを受け取りに。
b0052320_19581729.jpg
[PR]
by yousil_kiki | 2004-09-20 23:57

名古屋~ん

早朝5時半。
アラーム音のG線上のアリアがなる。
寝返りも打たず、瞬時に起き上がる。(これ、特技)
シャワーを浴びる。

6時。
お湯を沸かし、卵のスタンバイ。
まな板にトマトときゅうりを並べる。
サラダ菜とレタスを水に浸す。
ハム・チーズ・ツナ・パンを取り出す。

7時。
サンドイッチ完成。
オメカシ開始。

8時。
重い荷物を持っていざ出発。

今日私は、彼と旅行に出かける。
岐阜を経由し、名古屋へ。
小さなバスケットに入ったサンドイッチ
を抱えて彼の元へ。
運転しながら、できたてのサンドイッチをパクパク食べる彼は
親鳥にごはんを与えられているひな鳥のようだ

第一の目的地である多治見に着いたのはお昼前。
多治見は、彼のいとこである龍君が住む所。
お墓参りをして、一緒に昼食をとった後、
さよならを告げて、
私たちは名古屋へと向かった。

岐阜に来たのはもちろん初めてだったし、
名古屋をちゃんと訪問するのも初めてだ。
以前、同級生Yちゃんの結婚式の際に、一度だけ名古屋に行った事があった。
が、ヒルトンホテルと名古屋駅を往復しただけの記憶しかなく
まぁ、今回が初めてだと言っても過言ではない。

名古屋に着き、ホテルでチェックインした後、
一休みした私たちは名古屋の街へ繰り出した。
当たり前だけど、神戸や京都とはまた全然違う街並みで
「これが名古屋か~」と、とても新鮮な感じがした。

夕飯のお店はあらかじめ、名古屋人スル子ちゃんに
おすすめのお店を聞いていた。
違う土地でわざわざ失敗するのも嫌だったので彼と相談した結果
迷わず、そのお店に行く事にした。
3連休の真っ最中ということもあって、お店はとても賑わっていた。
私たちはカウンター席に並んで乾杯し、
味噌串カツや手羽先など、名古屋名物を味わった。

お酒もお料理もすごく美味しかった。
けど、ちょっと驚いた事。
名古屋の食べ物ってすっごく味が濃いんだね
京都をはじめとする関西って薄味が多いからか、
出てくるメニューすべてが濃い口なのには
私たち二人揃って驚いた。

でもおかげさまで大変美味しくいただきました。
旅して、食べ物が美味しくないとがっかりだもんね。

お腹いっぱいになった私たちは、お決まりのテレビ塔へ上った。
閉館20分前に入ったので、イソイソして
あまりゆっくり景色を楽しめなかったけど
彼とくっついて「あれは何かな~?」とかいいながら
名古屋の街を見下ろすこの瞬間は、とても素敵だ。

観光客丸出しで、あちこちで写真を撮った。
私たちは夜風に当たりながらずっと手をつないでいた。

まだホテルに帰りたくない私たちは、
夜の名古屋でいろんなことをして遊んだ。
そろそろ疲れてきた頃、ホテルに帰ろうといざ歩き始めたのだが。

えーと、ここが錦3丁目だから、
こっちが2丁目13番地ということは…

歩けど歩けど
なお我がホテル現れず
じっと手を見る

…状態。

ホテルに車をおいて、タクシーで出てきたので
ナビもないし。
じゃータクシーで帰ればいいじゃないって思うでしょ?
タクシーで帰ったらええやんって思うでしょ?
でも、自力で帰りたいじゃない。
ここまで迷ったんですから。
しかもここ、ホテルのある錦2丁目でかなり近いはずですから。

私、高いヒールだけど足痛くても頑張れるよ。
彼がしっかり手を引いてくれてるから。
一人で知らない土地で迷子になったらそりゃもう、パニック状態だろうけど。
何しろ頼もしい彼ぴがいますから。
ひっぱられるがままに歩いてます

しばらく歩いてもやっぱり見当たらない。
ほぼ降参状態でホテルに電話し、教えられた通りの道を二人でまた歩いた。
やっと見つけた。
不思議と疲労感がないんだよね。
迷子ではなく、探検って思える。

毎度毎度同じ事を言うようだが
楽しい時間はあっという間に過ぎる。
それは神戸にいても、京都にいても、
そして名古屋にいても同じ事だった。
変わらぬ事実だった。

明日はできるだけ、ゆっくり、のんびり時間が過ぎてくれますように…
b0052320_2002366.jpg
[PR]
by yousil_kiki | 2004-09-19 22:57

懐かしむ 

本当は今日から家族で日本海へ旅行へ行く予定だった。
もちろん「日本海」は釣り好きのアボジのリクエスト。

しかし、日本海は風も強く波も高いとのことで、中止。
ガッカリ気味のアボジがかわいそう
予定がなくなったと同時に、親友、Aちゃんからお食事のお誘いが。
ナイスタイミング

待ち合わせ場所まで自転車で向かう。
途中、私と彼女が通っていた中学の近所まで来たので
前を通ってみた。
夕暮れのオレンジに包まれた運動場には
同じ色のジャージを着た子供たちがいる。
かつては私もあの子達と同じサイズのジャージを着て
同じくらいの背丈で泣いたり笑ったりしてたんだ…
まだおぼつかない楽器の音色も聞こえてくる。

懐かしい。

校舎を見上げながらゆっくりと進んだ。
あ、あそこは私がいた1年1組の教室で
こっちは理科室であっちが…
一瞬にして中学生だった自分が蘇る。

待ち合わせ場所近辺で、偶然にも中学時代の同級生に遭遇した。
今日はそういう日なのかもね。

待ち合わせ場所に現れた親友を見て、幼かった彼女を思い浮かべてみたりした。
おさげ髪で真っ白の靴下をはいていた彼女はもういないけど
彼女と私の友情はあの頃と変わらずここにある。

今日もいつものように日々の話をする。
彼女が話して私がうなづく。
私が話して彼女が笑う。
彼女の結論に私が意見を述べる。
私の疑問に彼女が答えを与えてくれる。
このやり取りは中学の頃から今もちゃんとここにある、
そしてこれからも。

遅くまで食べて遊んで楽しかったね。
帰りはまた自転車です。
冷たい風にあたりながら、のんびり帰ろうっと。
今日は楽しかったよ、アノル。
[PR]
by yousil_kiki | 2004-09-17 21:01 | パン・おやつ