贅沢な時間

『海辺のカフカ』を読み終えた。
読み終えたと言うよりも読み終えてしまったと
言った方が今の感情に近いかもしれない。

村上春樹の小説は、全て読み終えている。
市販されている範囲内での話だけど。
単行本が出るのを心待ちにしていたこの
『海辺のカフカ』。

移動時間に電車の中で読書にふけることが多い
日々の生活パターンにおいて、ハードカバーは
ちょっと負担になるからね~。

上下巻を合わせて購入したその日から
電車の中ではもっぱら春樹・春樹ワールド!!
今までの作品とは何かが違っている、とも思わないけど
うーん。好きか嫌いかと聞かれると
すっごく好き。

登場人物がいい。
非常に面白い作品だった。
過去の青さを失わず、ユーモアは絶妙で
極めて繊細なオリジナルの金字塔。素晴らしい。
あっと言う間に読んでしまうのはわかっているから
じっくりモッタイブリナガラ読むのが私の癖。
くだらない小説は流すように読むけど。
気に入った表現があれば何度も何度も読むし
進んではまた引き戻して同じ場所を読んだり。

春樹ワールド健在、といった感じだった。
どこへ行くにおいても一人で行動する時は
小説は欠かせない。
もちろん音楽も欠かせないけど、小説も同様。

私は本を読まないと、ダメ。
そういう種類の人間。

好きな作家の作品を読んでる時って
とてつもなく濃く、意味のある時間を過ごしている気がして
この上ない『贅沢な気持ち』になれる。

読み終えた後は、何とも言えない心の満腹感。
電車に揺られながら小説に没頭している時、
本を楽しめる人間で良かった、つくづくそう思う。
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by yousil_kiki | 2005-05-09 11:01 | 感受性


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